ふぉれもりさんの思い付き

普通のサラリーマンの仕事で感じたことや、趣味の吹奏楽(特にトロンボーン)や日常で感じたことを書いてます。

【金管楽器 基礎練習】ウォームアップその2

こんにちは、ふぉれもりです。
前回に引き続き、ウォームアップについて少し深く書いてみたいと思います。

深くと書いてしまうと難しそうな感じがしますが、前回書いたことにプラスして、トロンボーンを使ったウォームアップ内容を書いていきます。

主な内容としては、以下の4つになります。

目次:
1.グリッサンド
2.強制倍音(ベンディング/ブラックトーン)
3.ペダルトーン
4.音階・アルペジオ


1.グリッサンド

このグリッサンドですが、僕は楽器を持ったら必ずこのウォームアップから始めます。
練習の内容としては、2パターンあります。

1.1~7ポジションまで降りて登ってのグリッサンド
2.2音間のグリッサンド

説明をしていきますね。

1の練習方法は、1ポジションで自分の鳴らしやすい音を鳴らし、そこから1→7ポジまで行って帰ってを
できる範囲で行って帰ってを繰り返します。
音域を上げ下げして行ってください。

私の場合は、最初はFから始めて、次はチューニングのB♭、オクターブ下のB♭、F菅を押したしたのFからと割と低音でやります。


2.の練習方法は、1→2→1→2→1、2→3→2→3→2というように、2つの音を行き来させてリラックスを図るという練習です。
これもやりやすい音域から始めて、上がったり下がったりしてください。

この練習も、上と同じ音域で始めますね。

このグリッサンドの練習で大事なことは

・一息で楽にできる範囲で鳴らして吹く
・手首をリラックスさせる

キッチリしたポジションで吹くことが目的ではなく、唇のストレッチのつもりでやることが大事になるので、手首の脱力は特に意識してください。
・・・意識すると力が入ってしまうか・・笑

僕の場合は、好きな音を聴きながらくらいの軽い集中力でやっています。
そうすると、意識が少し散漫するのでちょうどよくなると思います。


2.強制倍音(ベンディング/ブラックトーン)

※この練習は、中上級者向けなので、初心者の方は飛ばしてもOK!
 もちろん挑戦してもOK(だけど、ウォームアップが終わってから)

強制倍音とは、スライドを動かさずに口と息だけで音を下げるという行為。
どういう状態??というと

スライドで、1→2(F→E)を口と息だけでやってみるという練習。
イメージとしては、リップスラーで降りるのを超ゆっくりやるような感じです。

練習のやり方としては、
まず、スライドを動かして 1→2(F→E)とした後、口と息だけで同じことを行います。
最初は難しいと思いますが、慣れてくると楽にできるようになります。

最初は、下のB♭からやると感覚をつかみやすいと思うので、試してみてください。

この練習で大事なことは、

・顎を大きく動かし過ぎない
・きちんと音をイメージしてちゃんと音程を狙うこと

これを焦らないでやっていくことで、「1つの音に幅が増える」ので少しずつでいいので取り入れてみてください。


3.ペダルトーン

これも強制倍音の1つですが、チューニングB♭の2オクターブ下の音域を鳴らす練習です。
テナートロンボーンではほぼ見ないですが、バストロンボーンなら見ることがある音域です。

やり方は、下の3段階です。

①口を大きめに開けて下顎を少し出す
②ゆっくりで暖かい息を出す
③唇をめっちゃ震わせる

ペダルトーンは上のブラックトーンとは違い、ちゃんと音のツボがあるので、勢いをつけて降りてみると案外簡単に吹けたりします。
これができると、唇をめっちゃほくせるし、ブリブリ鳴らせるし、なんかすっごく充実感があるのでできるようになってほしいなと思います。
ほぐせるという点から、クールダウンでも使う人もいるのでできるようになると、楽器の最初と最後に使える技を手に入れれるので頑張ってやってみましょう。

イメージができないなぁ・・・という人は、バストロンボーンのコンチェルトやソロ曲を聞いてみると必ずと言っていいほど出てくるので是非聞いてみてください。

あと最後に、この練習はめっちゃくちゃ息を使うので酸欠には注意してくださいね。


4.音階

これは言わなくてもわかる人が多いと思いますが、音階(アルペジオ)も僕はウォームアップで行います。

「いやいや、ほんちゃんの練習でするのに唇ほぐせるのか?」
「ウォームアップと基礎練習混在してるやん」

このような関西弁の意見があるかも(ない?)しれませんが、僕がこの練習をするときは

タンギングを一切行わない

この1点を守ることでウォームアップに使うことができます。

やり方としては

ノンタンギングでスタート
グリッサンドで1オクターブの音階を行う

これだけです。
いきなりリップスラーというと3音以上登ることとなり少しハードルが高くなってしまう人もいると思うのですが、この練習なら隣り合わせの音なので比較的抵抗なく上がり下がりができるし、リップスラーほどの距離感がないので唇のストレッチにとても効果的だと感じています。

あと1番大事にしているところは、どの音も同じように鳴らせること・鳴るまで繰り返すという点。

リップスラーだと、基本的に1つのポジションだけの練習なので全体がつかみにくい。

それに対して、音階なら色々なポジションで鳴らせるので「今日はここが鳴らしやすい、鳴らしにくい」という注意点も見つけやすいのでお勧めです。

タンギングを使っての音階は”基礎練習”でやるので、それとは別にこの練習を行うことを取り入れています。
リップスラーの調子が悪いときにもお勧めですね。



以上が僕のウォームアップになります。
時間は短いと5分、長くても10分程度です。


取り入れられることを取り入れてもらって、柔軟性のある状態で基礎練習・曲練習に取り組んでいってもらえたらなと思います。
本当は楽譜を載せてやりたいのですが、それはもう少し勉強してからとさせてください・・・。

できるようになれば、楽譜付きの内容に更新したいと考えています。

ではでは、ふぉれもりでした。